受け継がれる伝統 古き良き和婚のいろは

近年、改めて人気を集めている「和婚」。
日本ならではの結婚式の歴史や背景を知ることで、受け継がれるその魅力が分かるはず!

日本の結婚式の歴史

アレンジした和の要素を取り入れて 気軽に和婚らしさを演出

日本らしい結婚式として注目を集めている「和婚」。近年ではアレンジされた形で取り入れるのがトレンドとなっている。「和装や神前式など、伝統的な結婚式の要素が入っているものを和婚と呼んでいますが、和テイストのデコレーションや和ドレスを取り入れた人前式なども和婚と言えるのかもしれません。お色直しのカラードレスの代わりに色打掛を着用し、洋風なヘアスタイルにする方も増えています」(清水恩さん・以下略)。
また、伝統的なスタイルでなくても気軽に和婚らしさを演出することができる。「全体を和にしなくても、和装の前撮りや親族への引出物に和のアイテムを取り入れるなど、ちょっとしたところに要素を盛り込むのもポイントです」。

群馬の先輩カップル神前式の割合は?18%

結婚式がもっと大切に思える 日本の結婚式の歴史

  1. 古代〜 鎌倉中期から嫁取婚にお色直しの儀式も存在

    「万葉集」によると、この時代の結婚は男性が女性の元へ通う形が一般的だったよう。鎌倉中期を境にして「嫁取婚」へと変わっていた。この時代の結婚式は、花嫁は輿(こし)に乗って婚家へ。白装束で過ごし、3日目に色の付いた装束に着替える「お色直し」が行われた。

  2. 江戸時代〜 身分で決められた結婚庶民には決まった形なし

    身分制度の確立など、秩序の維持に力が注がれた江戸時代。結婚は本人の意思でなく、仲人が取り持つように。嫁入りは白無垢で。儀礼の中心は三三九度の盃事、この後お色直しが行われ祝宴となり、夫婦固めの七献の盃事によって終了した。一方、庶民の結婚式には決まりがなく、多様なものだった。

  3. 明治時代〜 皇太子殿下の婚礼で神前式が徐々に浸透

    明治時代に入ると、キリスト教が禁制でなくなり、クリスチャンによるキリスト教式が行われるように。また、「神社で結婚式の儀式を」という後押しで、神前式が誕生したのがこの頃。明治33年5月、皇太子殿下(後の大正天皇)の御成婚が宮中の賢所で営まれたことで、神前式の関心が高まっていった。

  1. 大正時代〜 ホテルや結婚式場でも神前式が行われるように

    神前式が増え、自宅結婚が減少。関東大震災で「日比谷大神宮」が焼失し、隣接していた「帝国ホテル」で2神の御分霊を安置。ホテルの中で神前式を執り行うようになった。昭和6年には、東京都目黒に神殿を常設した「雅叙園」が完成。美容、写真、衣裳などの施設を整えた、総合結婚式場の先駆けに。

  2. 昭和〜近年 キリスト教式人気から徐々に和婚へ回帰

    高度成長期からバブル期に掛け、芸能人の結婚式がテレビ中継されるように。さらに、イギリスのチャールズ皇太子とダイアナ妃のロイヤルウエディングの放映が後押しとなり、キリスト教式が人気になる。1995年頃キリスト教式が神前式を上回ったが、2000年頃から和婚が人気となり、神前式も増加傾向へ。

神前式の式次第

神様への誓いで絆を結ぶ厳粛な挙式「神前式」

神前式は神道のしきたりに沿って、日本古来の神様に誓いを立てる挙式スタイル。「日本人が古くから大切にしてきた精神を随所に感じることができるのが神前式。儀式の中心は、ふたりが盃を交わして夫婦の絆をつくる『三献の儀』ですが、『親族盃の儀』という両家の家族・親族がつながりを持つ儀式もあり、家族同士のつながりを感じることもできるでしょう」。神社で挙式をすることで初詣や子どものお祝いなど、節目ごとに"家族のよりどころ"として参拝できるのも魅力だ。

着席図

神前式の式次第

  • 参進の儀(さんしんのぎ)って?

    神社での神前式の際に、新郎新婦と列席者が、神職・巫女・雅楽などに誘導され拝殿へ進むこと。一般の参拝客からも祝福を受けるなど、神社ならではの魅力も。神前へ向かう前に手を洗い、口をすすいで清めるのが「手水の儀」。

  • 三献の儀(さんこんのぎ)って?

    神前に供えたお神酒(みき)を巫女が三つ組みの盃に注ぎ執り行われる「三三九度」のこと。最初に新郎が三口で飲み、同じ盃で新婦が三口で飲むことで夫婦の契りを固める。「誓盃(せいはい)の儀」とも呼ばれる。

  • 誓詞奏上(せいしそうじょう)って?

    新郎新婦が神前で結婚の誓いの詞を読み上げて、神様に末永いご加護をお祈りするもの。誓詞を新郎が読み、新婦は最後に自分の名前を読み上げる。読み終えたら神前に誓詞を供えて一礼。誓詞は神社で用意されている。

  • 玉串拝礼(たまぐしはいれい)って?

    玉串とは榊の小枝に四手(しで)を結び付けたもの。感謝と祈りの心を込めて神様に供える。まず、新郎新婦が玉串の根元を神前に向けて捧げ、二礼二拍手一礼の作法で拝礼。その後、両家の代表が同じように神前へ玉串を捧げる。

  • 指輪交換(ゆびわこうかん)って?

    巫女が三方(さんぽう)に載せて運んでくる指輪を受け取り、新郎から新婦の左手の薬指に、新婦から新郎の薬指にはめる。もとは神前式に入っていない儀式だったが、近年では行うことが多くなっている。

  • 親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)って?

    両家の親族関係を固める儀式のこと。新郎新婦と親族の盃に巫女がお神酒(みき)を注いで回る。注ぎ終わったら、神職の発声により一同起立して盃を3 回で飲み干す。両家の絆をしっかりと結び付ける日本的儀式だ。

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